温故知新

当初は表題通り「年代記」にしようと思ったんですが、それなら『設定資料編』を読んだ方がてっとり早いので(笑)ここでは旧作と IV 、IV とその後のシリーズとの関連について少々。
…と言っても私はFFシリーズが同じ世界の同じ時間軸上に展開しているなんてこれっぽっちも思っていませんから、まぁアイテムや地名の「元ネタ」集とでも思って下さいね。ATBとか魔法とか、そういうのの変遷は『FINAL FANTASY大全集』にお任せします。

ネズミのしっぽ

初代FFが初出。称号(クラスチェンジ)を得るための「勇気の証」なんですが…なぜネズミ…。

ドワーフとアダマンタイトとエクスカリバーと

これも初代のシナリオから。ドワーフの鍛冶屋スミスにアダマンタイトを渡すと…作ってくれるんだよ、エクスカリバーを……。いいのかククロ…。

バハムート

初代が初出。「勇気の証」を得た主人公達に称号を与え、クラスチェンジさせてくれる竜の王。
召喚獣としては III からの登場で、しかも III では雌です。

リヴァイアサン

名前は II が初出。ミシディアの塔を守る怪物で主人公達を飲み込んでしまうが、口から脱出してしまえばそれでお別れ。あまり人間ばかり飲み込まないでね(リディア口調で)。

チョコボ

II 初出。「チョコボみーっけ!」も II 初出。デブチョコボは III 初出。 以上!

ミシディア

この地名は II が初出です。しかもちゃんと(?)魔導士の町です。

「シド」の系譜

II が初出。初期は必ず飛空艇( II のみ「飛空船」)関連の存在でしたが、VI と VIII では飛空艇との明確なつながりがないという点で特異な存在です。
なお、2004年に発売された「FINAL FANTASY ADVANCE」版 FF I ではルフェイン人の町において飛空船を作った「シド」という人物の話が聞けるそうです(情報提供ありがとうございます)。オリジナル版でも聞けるかは未確認です。

「ハイウインド」の系譜

IV のカインの姓ですが、初出は II に登場する竜騎士リチャードの姓として。
V のタイクーン王のミドルネームが「ハイウインド」、VII のシドの姓もまた「ハイウインド」。
あ、VII では飛空艇の名前もそうでしたっけか?
なお、2004年に発売された「FINAL FANTASY ADVANCE」版 FF II ではリチャードの親友フィリップの息子の名が「カイン」と設定されています。リチャードは親友の妻エリナを愛してしまっていたわけで(オリジナル版もこの点は同じ)、「竜騎士の恋は茨の道」というのはリチャードの呪いかと(笑)。だってIXの竜騎士嬢だって…ねえ?

「ミンウ」の系譜

IV ではミシディアの統治者として『設定資料編』に名があがる「ミンウ」ですが、その名前の初出は II 。反乱軍指導者ヒルダに仕える白魔導士としてパーティーに参入します。
物語後半で命を捨ててまで「アルテマの書」の封印を破ってくれたのにそのアルテマがこれでもかというほど役に立たなくて涙も出なかったというのは有名な話。
V では「希望は大地に恵みを与え〜」に始まる一連の文章が「ミンウ=セネスティス著『リュミナステア・プロペリダ・ヴェリトラーダ』からの引用」として『 FF V 戦闘解析編』に載っています。
アルテマ復活!しかも強い!の VI では、ゲームそのものにこそ名は出なかったものの、「ソウルオブサマサ」が開発初期段階では「ミンウの魂」でありました。もし初期名称のままだったなら「ミンウの魂」でアルテマを連発して「 II の仕返しだ!」とかやったんだがなぁ。
ところで II でヒルダ王女が「合言葉は『のばら』よ。覚えておいてね」とおっしゃったから覚えていたのに…… VI め(涙)。

レオンという暗黒騎士の系譜

II の「ダークナイト」の名は「レオンハルト」で、III では「レオンハルト」という魔剣士(暗黒剣の使い手)がファルガバードの伝説に登場してて………『設定資料編』では100年前ファブールに下った暗黒騎士の名が「レオナルト」で……。
ついでに VIII のスコールの姓は「レオンハート」。

体は滅んでも…

III の大魔導士ドーガとウネの最期の言葉が「私の体は滅んでも心は滅ばない」。それを!それを!!貴様が言うかゼムス!!!

でもって IX には…

ファブール、アントリオン、ポロム、でもって「ランスオブカイン」。聖書のカインとは思えないので「あの」カインなのでしょう(笑)。追加効果が「混乱(=同士討ち)」てのがまた……(苦笑)。

さらに X には…

メーガス三姉妹が召喚獣ってのも笑える話です。

=FF IVトップ(フレーム復帰)=