ざ・ねみんぐ!

人名など幻獣モンスター地名その他

人名など
アンナ&
ギルバート
アンナの髪が赤い事を考えると『赤毛のアン』のアンとギルバード?
エッジ英単語の「edge」は「フチ・刃」の意。
彼のフルネーム(Edward Geraldine)から姓名の頭文字を拾っただけかも(笑)。
カイン旧約聖書では殺人の起原を、エデンを追われたアダムとイブの最初の息子「カイン」によるものとする。カインは自分が得られなかった神の祝福を弟のアベルが得た事に「嫉妬」してアベルを殺害した。FF IVのカインが嫉妬という弱さに屈してしまうというのは言い得て妙。
旧約聖書の神は多分に牧畜社会的な神である。カインの捧げもの(麦の束)をとらずアベルの捧げもの(小羊)のみを受け取ったのはそれによるものであろう。新訳聖書になると農耕社会的な表現も肯定的に使われるようになるのだが…。
ちなみに、キリスト教社会では月の影を「茨を背負ったカイン」とする所もある。
ゴルベーザ竜退治のエピソードで有名なイギリスの守護聖人・聖ジョージ(聖ゲオリギウス、聖ジョルジュ/3 世紀頃殉教)が竜を退治したのは一般にはシレナ(現リビア)の沼地という事になっているが、別の話形としては沼地ではなくセラビア国(現スロバキア)のゴルベーズ城近くの洞窟だという場合もある。
その話では竜を倒した時にその体から蚊に似た毒虫が沸き出したとされており、毒虫の名はゴルベーザー蝿」 (T T)。
「竜の口」でなく「竜の骸より生まれし者」…(苦笑)。
なお、ゴルベーザー蝿についての伝承は『悪魔学入門』(J.チャールズ・ウォール著:松本晴子訳/北宋社)でしか私は確認できていない。FF IV開発スタッフのどなたか、読んでらっしゃいましたか…?
ネミングウェイ・
ハミングウェイ
これは明らかに文豪ヘミングウェイのもじりであろう。
お陰で何度ヘミングウェイの名を言い間違えた事か(笑)。
リディア世界史で習った人も多かろう(笑)。
世界初の貨幣鋳造国として有名な小アジアの古代国家の名。
…と思いきや、こっちのリディアのスペルはLydiaでやんの!!あいたたた。
幻獣
タイタンギリシア神話に登場する原初の神々(巨人とは書かれていない)。「大地」の神々であったがゼウスを始めとする天の神々に滅ぼされた。
シヴァヒンズー教の破壊神(創造神でもあり殆ど最高神)が同名であるが、それを由来とする根拠なし。
イフリートイスラム教での、精霊(ジン)の首領。
シルフ4大精霊で風を司り、一般的に気まぐれな性格とされる。シルフィードとも。
アスラヒンズー教においてデーヴァ(天)に対抗する悪魔たちの総称。仏教では「阿修羅」という三面六臂の存在(男性)になっている。
リヴァイアサン“Leviathan”は旧約聖書に登場する海の「曲がりくねる蛇」(『イザヤ書』)。『ヨブ記』41章の表現によるとすさまじい化物だが、『詩篇』では神に頭を砕かれて砂漠の民の食料となるとされる。
オーディンゲルマン神話での片目の主神。8本足の馬「スレイプニル」にまたがり、ルーン文字を穂先に刻み込んだ「グングニル」という槍を持つ。
バハムートイスラム教の世界観において、虚無の海に浮かび世界を支える巨大な魚(鯨?)。旧約聖書の「Behemoth(ビヒモス又はベヒーモス)」と語彙関係があるらしい。
モンスター
四天王四天王の名はダンテ『神曲』地獄篇第21〜22歌に登場する悪魔たちが由来。神話とは関係ない。
カイナッツォ“Cagnazzo”は「がみがみ言う者」
スカルミリョーネ “Scarmiglione”は「毒を持つ者」
バルバリシア “Barbariccia”は「悪意を持つ者」。『神曲』では男性の悪魔。
ルビカンテ “Rubicante”は「真っ赤になって怒る悪魔」の意。
カルコブリーナ同じく『神曲』地獄篇第21〜22章より。 “Calcabrina”は「恩寵を嘲笑う者」の意。
アーリマンゾロアスター教における悪・闇・死の神。アンラ・マイニュともいう。
アラウネギリシア・ローマ神話において、工作業の女神パラス=アテーナ(ミネルバ)と織工技術を争った人間の女の名。織り物の柄が神々を冒涜するものだったため神の怒りを買い、蜘蛛に身を変じられた。(「蜘蛛の巣」の起原譚)
ガーゴイル本来は彫刻された樋口を指す語。やがて教会を装飾する怪物の彫刻を指すようになった。
クアール A.E.ヴァン・ヴォークト(A.E., van Vogt)作のSF小説『宇宙船ビーグル号の航海(The Voyage of the Space Beagle)』第1話「黒の破壊者」に登場する、黒豹に似た宇宙生物「Coeurl」が由来か。(ケーアル、クァールなど訳者によって表記は異なる )
ゴルゴーンギリシア神話に登場する、ファルキュスとケートーの娘達。メデューサ、エウリュアレ、ステノの3姉妹。
ドモボーイ“domovoj”:スラブの「家の主」的妖精。家の竈の辺りにおり家畜、特に馬の世話を好む。気に入った馬のたてがみを編んでしまったりする。 発音としては「ダマヴォイ」。
ナーガサンスクリット語で「蛇(特にコブラ)」を指す語。 ヒンズー教・仏教などのインド哲学では神格化されている。
ナーガラージャサンスクリット語で「蛇の王」の意。地底世界(地獄ではない)に王国を築き巨万の富を持つとされており、名はアナンタ。仏教伝播に従い「龍王」と漢訳されて仏典に載っている。
ハンドレッグハンドレッド・レッグ(hundred reg)で「百足」つまりムカデ。まんまですがな。
ヒュドラギリシア神話で英雄ヘラクレスに倒される9頭の怪物。星座では水蛇座を表す語でもある。
ベヒーモス旧約聖書『ヨブ記』第40章15節に名が上がる「陸の怪物」。イスラム教の「Bahamut(バハムート)」と語彙関係ありと言われる。
ベルフェゴール「バアル=ペオル」が変化した名。バアルは本来はアッシリアの神。性的淫蕩・幼児の生贄などがあったがキリスト教では悪魔とされ、ベルフェゴールの名ではフランス駐在の悪魔とされているとか。
マモンキリスト教における「貪欲」の悪魔。元来は「冨・金」を表すシリア語であるが、キリスト教では異教の神は全て悪魔になってしまう。
メデューサギリシア・ローマ神話におけるゴルゴーン3姉妹の長女。アテナの怒りを買い蛇の髪を持つ醜悪な姿にされた。理由としては
1.その美しさを鼻にかけたため
2.海神ポセイドンの愛人であったものがアテナ神殿で情事に及んだため
3.ポセイドンにアテナの悪口を言ったため
などいくつかの説がある。彼女の姿を見た者は石化してしまうが、鏡に映した姿ならば見ても石化しない。一説によればメデューサの首を刎ねた時、その血からペガサスが生まれたとも。
ラミアローマ神話でユピテル(ジュピター:ギリシア神話でのゼウス)の愛人だったが、ユピテルの妻ユーノー(ジュノー:同ヘラ)に子供を奪われて以来は人間の子供を食う魔物となった。元来は人間の姿であったと推測されるが、時代が下るに従い古代の神エキドナとイメージが結び付けられ、下半身が蛇の姿となっている。
リリスユダヤ・キリスト教の一部にはアダムにはエヴァの前にリリスという妻がいたとする考えがある。好色で騎上位を好んだため(神は正常位しか認めなかった)悪魔の許へ自らおもむいた。
レーシィスラブの「森の主」的妖精(妖怪?)。外見は老いた百姓といった所で人間を道に迷わせたりする。民間では悪魔とほぼ同一視されている。
地名
トロイア「トロイの木馬」のエピソードで有名な、実在する遺跡。FFシリーズには時として実在遺跡の名が登場する(3のウル、5のカルナックなど)。
バブイルの塔スペリングは“Tower of Bab-il”。“Tower of Babil”(バビルの塔)は旧約聖書で人類が建設しようとした塔で、神の怒りに触れたために塔は破壊され人類はバラバラの言語を与えられ2度と同じ事ができないようにされたとされる。人間の「奢り」の象徴。
バロン英単語「baron」なら「男爵」の意になる。
インドネシア・バリ島の神聖舞踏では魔女ランダと戦う聖獣の名が「バロン」。
その他
エンタープライズ映画『STAR TREK』に登場する宇宙船エンタープライズ号でしょう。
ファルコン映画『STAR WARS』に登場する「宇宙最速のガラクタ」ミレニアム・ファルコン号でしょう。
FFシリーズのSWパロについてはこちらをどうぞ!(笑)



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