ここまで来るとパロじゃなくなる

…なので「隠し」にしてみました。
あ〜あ、サイト開設時の方針として「公式設定全部紹介するまでファンフィクションは書かない」「隠しページは作らない」てのがあったのに(涙)。

さてさて、宇宙人一家のお話です(笑)。
ちゃんとした小説形式になんぞする気はないので、私の中にできあがってしまった設定をそのまんま書きますね。




しつこいですが、デビルロードやら飛空艇やらの設定からするに(※『設定資料編』参照のこと)クルーヤは最低でも150年は昔に青き星に降臨しているわけです。

で、お母さんは後にミシディアとなる土地の巫女さん。よくある話でも仕方ない。
柔らかいウェーブがかった黒髪の、すんげぇ前向きっちゅーかマイペースな黒魔法のエキスパート。ありきたりでも仕方ない。
ウチでは名前がセレネです。名前から察する通り「月の巫女」。安直でも仕方ない。

クルーヤはその土地の人間たちに技術を与えていく。
が、ウチの月の民は耳が尖ってるので、彼が人間じゃない事は外見で判ってしまうわけで、当然ながら村人たちは彼と微妙に距離を置いて接する。その中において唯一普通に接していたのが浮世離れした巫女さん、とまぁお約束でも仕方ない。


かくして少女マンガちっくな場面展開の後に子供たちが生まれるわけです。


それでも村人と友好的関係だったんですが、次男が2才になったその年はあまりに異常な気象が続いてしまい、村人はこう考える、「魔物が呼び寄せた災いだ」。
魔物----つまり、尖った耳を持ち、自分達の持たぬ技術を持ち、高い魔力をも持つ、あの男の責任だと。
やはり彼らはまだ異界の住人を受け入れるまでには進化していなかった。

そして、その晩。
「魔物」と、巫女でありながら「魔物」に身を売った女と、呪われた子供たちを滅ぼすため、村人たちはその住処を取り囲み、魔力を封じる結界をはり、火を放つ。
魔力を封じられては火を消す事もままならず、外に逃げれば嬲り殺しにされるのは間違いなく、炎の中でクルーヤは最後の手段に出るわけですが…この「最後の手段」てのがご都合主義この上ないから書きたくなかったんですよう。

最後の手段。全ての摂理に反する事で魔力を封じられた中でも使える、月の民の「禁呪」。(んなモンはゲーム中にないってーのに〜〜〜〜〜〜!!!)
剣で結界を刻み、時空を歪め、家族を逃がそうとするクルーヤ。しかし術者自身は逃げる事ができない事を知ってしまったセレネは術が発動し始めた時に彼の作った結界から出てしまう。時すでに遅し。逃れられたのは子供たちだけ。
クルーヤはやむなく、せめて苦しまぬように妻をその手にかけ、自らはそのまま炎に果てる。
…さて、何故「禁呪」なのかというと、摂理に反して時空を歪めるために、

これらの副作用があるから(だからそんな魔法は出てこないってば)。
本来「光」の属性だった長男は「闇の特性を持つ光」、「闇」の属性だった次男は「光の特性を持つ闇」という非常に不安定な属性へと歪められ、クルーヤは死を望めぬ魂として存在し続ける。

100年以上もの時を超えた先に転位され、目を覚ました長男は弟と離ればなれになってしまった事に気づき、探しても探しても見つけられず、絶望の中で村人への憎しみと不条理への怒りに捕らわれ──ゼムスの手に落ちる。
やがて黒い甲冑の者によって世界は動乱の中へ。次男は長じて暗黒騎士となり、母国を追放され、辿り着いた試練の山で「父」に会う。
本来は「光」の者であるパラディン、しかし今やパラディンになり得るのは不安定な属性のこの子だけ。クルーヤは己の魂を「光」に変えて与える事で、悲しみをいや増す運命を進めていく。




……………はーっはっはっは!自分で笑ってもいいですか?
恐ろしい事に、これ、1995年の終わりだったか1996年の始めだったかに夢で見た話なんですよ(マジで)。
何がイヤだって、ヘンに辻褄が合うからイヤだ。
ゴル様の弱点が炎だという理由さえも説明されている。
ちっとも外見が似ていないウチのセシルが「若い頃のクルーヤに似ている」と言われてしまっても問題がなくなり(雰囲気だと思えばそりゃ当然だわな、憑かれてるんだから)。

しかし、これで考えるとラストバトルの「お前に秘められた聖なる光」てのはクルーヤの魂の光なわけで。光の力になってしまった彼の魂に「クルーヤとしての自我」はあるのでしょうか…?
いっそ、自我がなくなってしまった方が彼にとっては幸せなのか?
逃亡、禁呪、妻殺し。…ここまで罪人にしなくても〜(涙)。


………とか言ってたら、何と有河さまにイラストを頂戴してしまいました!!!!
うっひゃぁぁぁぁ〜〜〜い、いいんですか本当に!!??



まぁ、そんなこんなで推敲も何もせずに書きなぐっただけのページ、ここまで読んで下さってお疲れ様でした〜。

2001.12.22 written by Subaru


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