TOUR de JAPON music from FINAL FANTASY(東京・昼の部)
トークなどの簡単なまとめ(笑)


一番後ろの列の人にもナマ音を届かせようと思ったら、これくらい(2000人)のキャパが限界だろうってね。

── 植松伸夫(司会) ──


完全ナマ音コンサート

前回のコンサートは5,000人サイズの会場で、広すぎたためにオーケストラのナマ音が届かずスピーカーを利用していました。裏で聞いていた俺もちょっとなぁと思ったという植松さんの答えが、上の一文だったようです。


コンサートマスターとは?

さて各公演ごとに違うネタをふっていたという「オーケストラ講座」。
東京の昼の部は「コンサートマスターとは?」という話題でした。

「指揮者の次に権限を持っているはずなのに報われない人」というナイス回答をしたコンサートマスター(第1ヴァイオリン主席奏者)のG氏、チューニング時にヴァイオリンの弦が切れて10分間楽団員をステージ上に待機させた経験をお持ちだそうです。(「んで自分は裏で弦を張り直してね…煙草すいながらね」と会場をわかせて下さいました)

真面目な話では、ストリングスの弓同士がぶつからないように弓運びを各パートで統一するのもコンサートマスターの役目だそうです。私は知りませんでした。

訂正:弓運びの統一は「見た目がバラバラにならないように」という説明だったとご指摘頂きました。ありがとうございます。


植松さんへの質問コーナー

なんてのもありました。運用の都合上、1階席の前の方に座っている、しかも「ホワイトデーだから」女性のみが質問権を得たコーナーでした。

「禁煙、大変ですか?」
(植松)「詳しいねぇ〜(笑)。いや三か月前から禁煙しててね。なんとかなってるよ」
片山 植松)「大人としては禁酒の方が大変でしょう(笑)」
訂正:「禁酒の方が…」発言は植松さんだったとご指摘いただきました。ありがとうございます。

「今までの曲で一番思い入れがあるのは?」
(植松)「みんな思い入れあるけど、Xの『ザナルカンドにて』ね、これ最初は全然FFと関係なかったんですよ。あるフルート奏者さんのために作った曲で、Xの作曲の時にそこらにおいといたら『使わせろ』って(笑)」

「今まで自分が作曲した中で感動して泣いてしまったのはありますか?」
(植松)「うーん、これはね〜、VIIIのエンディングムービーに『ファイナルファンタジー』が重なったのを初めて見た時はね、部屋で一人で見てて泣いちゃった(笑)」

(片山)「今までFF全体で何曲くらい作ったんでしたっけ?」
(植松)「300から500」
(片山)「幅ありすぎますよ!(笑)」
(植松)「いいじゃん、会社の中で伝説になるんだぜ、『あいつは300から500作曲した』って(笑)。だって誰も数えてないんだもん(笑)」
(植松)「だいたいね、FFしか作ってないって思われてるみたいだけど違うのよ。30近くのゲームの作ってるんだから。『半熟英雄』、知ってる?」
(観客で『半熟英雄』を知っている人間、拍手)
(植松)「んじゃ『トムソーヤ』は?」
(観客で『スクウェアのトムソーヤ』を知る者、拍手)
(植松)「知っている方はかなりのお年です(笑)」


タクト持参です

アンコールの『ファイナルファンタジー』にて、演奏中に植松さんがひょこひょこステージ上に。
観客が大喜びで拍手していると指揮の竹本氏が「植松さん、指揮して下さい」のそぶり。
「え、いやそんな…」というリアクションの植松氏に「やれやれ〜!」とますます拍手を大きくする観客。
観念した植松氏、タクトを受け取るのではなく胸ポケットからひょいと出して(もちろん観客は爆笑&喝采)りっぱな「4/4拍子」の指揮をして下さいました。
多分、これは全会場でやったんじゃないでしょうか。


Come on, come on!!

最後の最後の『ファイナルファンタジー』演奏のラスト近くにて。
今までの出演者が全員ステージに集合、観客がこれでもかと拍手をしていた時に司会の片山さんがナイス演出。
もしかしたら「もっと拍手、もっと!」だったのかも知れないけど、片山さんの合図で1階席からだんだん皆が立ち上がって、しまいにゃほとんど全員がスタンディング・オベーション。
スタンディング・オベーションは自然発生するのが本来の姿ですが、一度やってみたかったので嬉しかったです。

この時が顕著な例でしたが、全体的に観客のノリがとても良くて一体感のあるステージでした。
お約束の「どこから来たか」で「インド!」とボケた人に対して一斉に拍手でツッコミを入れたりね(笑)。
『雨上がり、散歩道』の途中で客席から手拍子があがってボーカルの清田さんがびっくりした顔をなさったり。


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