神々の戦い

FFの世界には多くのモンスターがいる。
その名の由来は「ざ・ねみんぐ!」のページで多少述べているが、本来は神であったにも関わらず「魔物」とされている存在も少なくない。

その理由はなぜか。
「異教の民族による征服」が背景にある事が多い。
人間の戦いは神々の戦いでもあり、殆どの場合、敗者の神は信仰を失うのである。

例えば、古代エジプトがローマに征服された時、エジプトの神々はギリシア・ローマ神話に取り込まれ「魔物」にされている。ギリシア神話でゼウスとテュポンの戦いはゼウスの勝利で終わるが、これはギリシア・ローマと古代エジプトとの戦いの結果とも言えるのである。テュポンはエジプトの神セトが起源と言われているからだ。

キリスト教が西洋のスタンダードになる過程においても同様の現象が起こった。
キリスト教は一神教であり、特に中世のカトリックはヤーヴェ以外の神を一切認めなかった。そのために異教の神はことごとく「悪魔」「魔物」呼ばわりされたのである。
付記しておくが、現在のカトリックはそこまで過激ではない。

※殆どの場合において敗者の神は信仰を失うと述べたが、数少ない例外がそのヤーヴェ

その点日本はのんきなもので、6世紀に仏教が流入した時も初期は神道と対立こそすれ、後には神仏習合というアラワザを編み出してしまった。
………ぐれえと♪


【参考資料】
・大学の講義ノート


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