人物紹介

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CECIL HARVEY セシル=ハーヴィ
DARK-KNIGHT / PALADIN

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設定資料編(NTT出版:1991年)より

『暗黒騎士』であり、『飛空艇団』隊長でもあるエリート青年。『飛空艇団』はバロン国ナンバー1の権威を持っており、その頂点に立つセシルは信頼の厚さがうかがえる。
かくいう彼も、最初は雑兵軍隊である『バロン陸兵団』の少隊長でしかなかった。そこで技能を買われ『暗黒騎士』となり、そして、同時期に設立された『飛空艇団』初代隊長に任命されることとなるのだ。
彼がここまで成長したのは、ひたすら彼の実力によるものだ。なぜなら彼には後ろ楯がない。2才の時にバロン国王に拾われた孤児なのだ。王の下で育ち、学校卒業と共に学友のカインとバロン兵学校に入学している。
出身などは不明だが、まじめな性格に心魅かれる者は男女問わず多い。

※「少隊」は原文ママ。軍事用語としては「小隊」が正しい語です。

In the Story

一方的な略奪としか思えぬ王命に異を唱えた事からセシルの運命は動き出した。親友と共に追放され、かつての母国に反旗を翻すも大国の前に彼は無力で、現実はそれ以上に残忍だった。
心から信頼していた者が自分を殺そうとし、大切な人は人質にとられ、気付いた時たった1人きりで漂着していた所はかつて己が指揮官として侵攻した土地。それでも前に進むため『自分自身』との戦い

─過ちを犯した過去の自己は打ち倒すべきなのか、正義は全てにおいて優先されるのか─

に臨んだ彼は不思議と懐かしく悲しみに満ちた声を聞く。「私の意識を光の力に変えてお前に託そう…我が息子よ…」。その時から青年は世界の命運を背負う者となる。

自分のために身を投げ出してきた仲間は余りに多く、孤児である自分自身の出生は認めたくない真実を含み、悩んだのは許せようもない者を許せるかどうか。 主君を殺害し、バロンの軍事力を以て世界を恐怖と混乱に陥れ、たくさんの仲間を犠牲にし、大切な人達を苦しめた、たった1人の………兄。

私見として

私はセシルが好きです。
と言ってもファン心理とかいうのとは微妙に違っていて、「こういう人になりたい」という憧れというか目標というか。一般的には「優柔不断」の烙印を押されているらしいですが、いくらバロン8軍団最強の飛空艇団『赤い翼』隊長とはいえ一介の軍人が王命に反論するというのは下手すれば反逆罪。彼は組織の規律に対抗するだけの倫理と勇気を持つ人間だと思うのですが…。だからと言って他国の王位敬承者を殴るのはいかがなものかとは思いますけれど、『赤い翼』隊員には好かれてたんじゃないかな、美人だし(笑)。

あと、どんなに辛い事実でもきちんと受け入れて逃げない強さがある。 パラディンへの試練は暗黒騎士を倒すのではなく暗黒騎士の剣を受け止める事が必要なわけですが、それはつまり過去の自分の罪を正視するという事だと私は解釈しています。その強さがあったからゴルベーザを「兄さん」と呼ぶ事ができたんだと思います。私なら認めんぞ、いくら操られてたとはいえ悪の権化やってた人間が自分の肉親だなんて。
でもセシルの事だから、ゴルベーザが自分の兄だという事は受け止められても、その事で周囲を苦しめるんじゃないかと気をもみそうですよね。どんなツラしてローザに求婚したんだか(笑)。

エンディングで王位を継承している事に関してはいまだに違和感を禁じ得ないのが本音です。
英雄だろうが軍団最強の指揮官だろうが「出生不明」どころか兄がゴルベーザだという人間を王に推すか、普通??「王の下で育」ってるにしてもどうも政治的には甘っちょろそうな印象を受けるので、ここはまぁ「象徴としての王」てことでバロンの官僚には頑張って頂きましょう。ホントに大丈夫かな…。


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