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CAIN HIGHWIND カイン=ハイウィンド
DRAGON-KNIGHT

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設定資料編(NTT出版:1991年)より

『竜騎士団』隊長。父親も隊長を務めていたので親子2代隊長というわけだが、これは長い歴史の中でも初めてのことである。
カインは両親を幼い頃に亡くしている。特に父は隊長として活躍している時代だったため、暗殺の噂さえたった。『竜騎士団』隊員も騒然となったが、父の竜だけは彼を信じて待ち続けていた。そんな竜に心打たれた団員は結束を固めるが、竜は衰弱していく。
団員の見守る中、弱っていく竜を助けたのがカインである。カインは竜に心開かせる才能によって、隊長に任命されたのだ。

In the Story

カインは己の主君に漠然とした不信感を抱き始めていた。故にセシルが略奪まがいの王命に反論し追放処分となった時に彼を庇わずにはいられなかったのである。セシルのバロン離反の意志を確認すると、カインもまた「竜騎士の名に恥じる真似はできない」と祖国に背を向ける。
しかしカインには親友のセシルに対して後ろ暗い思いがある。騎士としての誇りとセシルへの友情から隠すしかなかった感情は彼の弱点であり、それは増幅させられれば殺意ともなり得る物だった。求めても得られぬ物を得た者への「嫉妬」がその感情である。

自我を保ったまま殺意のみを増幅させられたカインはセシルに剣を向けてしまうが、その事で最も苦しんだのは殺意を増幅させる術から解放された自分自身だった。全ての元凶に一矢報いる事をせめてもの贖罪と、カインはセシルたちと共に最後の闘いに赴く。

私見として

反逆ジャンプ仮面(笑)だもんでてっきり黒か濃いこげ茶の髪だと思っていたら、エンディングで金髪だと分かって大笑いした記憶があります。とはいえ、どんなに強い人間もちょっとした綻びを突かれると簡単に崩れてしまうという事と、どんなに弱くても人間はそこから立ち上がれるという事を両方体現しているのがカインだと思います。
だからきっと、試練の山から下りてきた時は本当に格好良い男になっているでしょう。もともと誇りの高さゆえに言いたい事を隠してしまうような所がある人でしたが、本当は無理に体面を守ろうとしないフランクな格好良さが似合うだろうなと思うんですがいかがでしょう?
あくまで印象ですが、セシルは世界や人間それ自体の持つ「闇」を知る事を求められた者で、カインは個人個人の「闇」を見抜く(あるいは感じる)事のできる者、という感じを受けます。世界を救う聖騎士にはなれなくてもある個人を守る騎士としてならこれ以上いい男もいまい。…ホメすぎかい?

ところで、彼は開発初期段階では白魔法が使える設定だったようです。『設定資料編』内の写真でカインの戦闘コマンドに「しろまほう」がありますから。もし実際に使えていれば「ラストパーティ内で唯一MPを持たない人間」と呼ばれる事もなかったろうに…。


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