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The Lunarians 月の民

In the Story

FINAL FANTASY IVには3人の「月の民」が登場する。「眠りの番人」フースーヤ、その弟クルーヤ、そして最後の敵ゼムスである。
そもそも彼らは火星と木星との間に存在した星に住む者たちであった。ある時その星は滅亡の危機に瀕し、ほんのわずかな者たちだけが星を渡る船で逃げ延びた。船は彼らを「青き星」へと導いたが青き星の生命はまだ彼らと対等と呼べる段階まで進化しておらず、彼らは青き星の側にもう一つの月を作りその中で眠りについた。
青き星の生命が充分に進化するまで─。

しかし、「月の民」となった彼らの中にもその決定に不満を述べる者がいた。月の民は高い文明と魔力を持った生命である。青き星を焼き払った上で自分たちの住むに適した環境を作り出すことも不可能ではなかったのだ。
その者は地上を焼き払い得るほどの力を持つ機械の巨人を造り出し自らの意見を主張したが聞き入れられず、異端者として月の中心核に封印された。巨人はその者の力が及ばぬよう「次元エレベータ」で封印された。

そして、それとは全く逆の主張で「異端」となった者もいた。
その者は青き星に憧れ、眠りにつく事を拒むと自ら「魔導船」を造り青き星へと降りて行った。そして青き星の者たちに己が持つ文明を与えたのである。天を駆ける術、遠方への空間転移法……。その内に地上の者との間に2人の息子─10歳違いの兄弟─をもうけたが散り散りになってしまい、今はある魔法国家の山の頂でただ静かに哀しみにくれるであろう運命の時を待っている。

月の民の眠りの番人は全てを知る者として青年らを迎え入れる。真実を知り、真実を語る者として。
今の戦いの発端も、それを終わらせる力も。操られた宿命も、打ち倒す宿命も。

私見として

…というワケで何と宇宙人が出てきちゃうんですが(笑)よくよく考えればFF IVの物語は彼らの星が滅亡する所から始まってしまうんです。

『設定資料編』を熟読した方は非常に気になる部分があるのをご存知でしょう。ゲーム本編にてデビルロードや飛空艇の技術を伝えたのはクルーヤだと言及されていますが、設定資料ではデビルロードの完成が約150年前、飛空艇はシドが「古の超技術」である浮遊術を古文書から解読して設計したとされています。では彼の子供たちはいつ生まれたのか?
あくまで私の設定では、ですけれど、月の民は大変な長寿である、というのがまず1点。
文明の発展には研究が必要ですが、1つの研究を発展させるには後継者に教えて引き継がせるよりも1人が続ける方が効率がいい。月の民の文明レベルは研究者の持つ時間(つまり寿命)が長くなければあそこまで発展しないと踏んでいます。現代科学の壁は研究者の寿命、なんて話がありますしね。
クルーヤは大昔(解読しなきゃ読めない古文書なんて言うんだから)に青き星に降りてきて、各地を旅して回っている内に今のミシディアの辺りに落ち着いた。そこでデビルロードの基礎理論を与えている内に結婚して子供が生まれ、長男が12歳の時に一家は離散、クルーヤ本人も死亡。子供達は時間を越えて「今」にいる、という感じです。

タイトルのせいというわけではないんでしょうが、「MIRRORS」という曲を私は勝手にクルーヤのテーマにしてしまってます。 一見淡々として聞こえるほど静かで、でも叙情的なピアノ曲。『ファンタズマゴリア』(PSCN-5010 発売:NTT出版 販売:ポリスター ¥3000)という植松伸夫氏のソロ曲集に収録されてます。


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