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RYDIA OF MIST リディア
SUMMONER

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設定資料編(NTT出版:1991年)より

純粋の血統を持つ召喚士として数年ぶりに生まれた少女。親はもちろん、村人全員にかわいがられて育った。
当然ながら、召喚士としての実力は相当なものだ。召喚士としての力は男よりは女、大人よりは子供の方が強く、汚れなき者に対して幻界の住民が心を許す傾向がある。少女であるリディアはその能力を最大にまで発揮できる条件を完全に備えているといえよう。

In the Story

彼女は7才のある日、大きな傷を心に負った。 召喚士は己の呼び出した「この世ならぬ者」─幻獣─が倒されると命を失う。ミストの村への侵入者を阻むために母が使役していた白く美しいドラゴンが2人の青年に倒され、その直後にミストの村は炎に包まれたのだ。
青年の1人に救われたリディアは少しずつ心を開き高い魔力を発揮していくが、焼け落ちていく故郷を目のあたりにしたショックで炎の魔法だけが使えない。目の前に立ちはだかる氷の壁を越えて進まなければ悲劇はさらに増えてしまう。自分が恐怖の記憶を乗り越えなければ、自分と同じ思いをする人が増えてしまう…?

やがて、青年が危機に陥った時に彼女は霧の竜を召喚する。青年を殺さんとする黒い甲冑の者を討つために、故郷と母の本当の仇を討つために、あの日母が使役した白いドラゴンを─。

私見として

改めて文にしてみると大変な少女時代ですね。目の前での母の死亡、大火事とそれに伴う火炎恐怖症、トドメに海へ引きずり込まれ。原因といえるバロンの兵士を憎めればまだ楽だったのでしょうが、リディアは聡明な子だからそれもできなくて。
リディアにとっては故郷と母を奪われた事から始まった旅ですから、その事がきちんと消化されないと彼女の旅は終わらない気がします。大人になって戻ってきた時でさえ(母を殺したのは…、というセシルに)「言わないで!」と言っているのですから未消化のまま戦いに戻ってきているわけで。
セシルとカインにミストを焼かせたのがゴルベーザだというのが判ってもそのゴルベーザまでもが操られていたわけですから、いくらまっすぐで聡明な彼女でもあの旅は感情的に納得しえない戦いだったのではないでしょうか。なんというかこう、「あんたたち(セシル、カイン、ゴルベーザ)が悪くないのは解ってるけど1発殴らせなさい!」みたいな(苦笑)。ミスト自体は復興しているにも関わらず彼女がEDで幻界に戻ってしまっているのをそういう視点で考えると何だか痛々しいものを感じます(幻界で育ったというのが理由だとしても)。

リヴァイアサンとアスラは幻界で親バカやってそうですよね。エッジは嫁をとる時にリヴァイアサンと対峙するハメになるんだぜ、負けるな若様!(笑)『設定資料編』の「ミストの召喚士は血族結婚を繰り返し、確実に寿命を縮めている」という記述はあまり遵守したくないですね…。


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